-
百日紅 子供たちの 夏が始まる2011.07.28 Thursday
-
百日紅 子供たちの 夏が始まる
さるすべり
こどもたちの
なつがはじまる
「さるすべり」
木登り上手な猿が滑ってしまうくらい、ツルッとした幹の、ちょっとコミカルなイメージ…
「百日紅」
花が少なくなる夏に、ずっと百日間もの長い間咲く、貴重な紅のイメージ…
よみがなと漢字で、こんなにもドラマチックにイメージが変わるなんて、楽しいですね♪
さるすべり=百日紅には、さらに楽しい想い出があって、
中学〜高校まで6年間通った学校の中庭に植わっていて、
生物の授業の課題で、一年間観察したのです。
学校中のどの木を選んでも良かったのですが、
何故かたまたま、さるすべり=百日紅になったのです。
一本の木と向き合う楽しさ… (上映時間;16秒 撮影したら風が吹いて風鈴が鳴りました)
そして…何故か残ったのは、太陽が輝いて暑い中でスケッチした、夏のイメージ…
学校が夏休みに入り、子供たちの夏が始まりました。
どうか全ての子供たちに、
ずっと長い間咲き続けていくような、楽しい夏の想い出が花開きますように…
[FUKUU's photo haiku]
The crape myrtle is blooming, the summer of children begins.
※五・六・七で詠みました。
五→六→七とステップアップして高揚する感じがして、好きな文字数です。
☆五・六・七の一句
鴨と鯉 僕は泳ぐ 君をみつける
かもとこい ぼくはおよぐ きみをみつけるJUGEMテーマ:夏休み
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
ハートステーキ ハート夏雲 空を翔ぶ2011.07.24 Sunday
-
ハートステーキ ハート夏雲 空を翔ぶ
はーとすてーき
はーとなつぐも
そらをとぶ
馴染みのステーキ屋さんへ行ったら、シャトーブリアンでした。
シャトーブリアンは、城の形をした牛ヒレ肉の高級な部位で、
ハートをひっくり返した形でした。
※シャトーブリアンは、こちらのお店で初めて知りました。
※シャトーブリアンのシャトーは「城」ではなく、
フランスの政治家・作家フランソワ・シャトーブリアンの料理人に由来するそうなのですが、
私には城の形に見えました。
丁寧に焼かれた、お城の奥から取り出された、ハートのステーキ…
マスターの優しい愛を感じます。
赤坂の空を見上げたら、
台風が過ぎて空中のたくさんの塵が洗い流されて、
キレイに澄み切った青空に
白いハートの雲が浮かんでいました。
こういうことで、とても救われます。
ハートに光が翔んできます。
[FUKUU's photo haiku]
The heart-shaped beefsteak and the heart-shaped summer cloud are flying
in the sky.JUGEMテーマ:ステーキ
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
朝焼けや ひとつひとつに のびる影2011.07.23 Saturday
-
朝焼けや ひとつひとつに のびる影
あさやけや
ひとつひとつに
のびるかげ
朝焼けの中、気球に乗って地上を見下ろしたら、
木や車や全てのものから、それぞれ一つずつ影がのびているのが見えました。
一つのものには、必ず一つの影がある。
気がつけば当たり前のことが、眩しかったです。
[FUKUU's photo haiku]
In the morning glow, everythings threw long shadows one by one.
毎日新聞 ケータイ写真俳句[7月8日正午〜7月15日正午受付分]
金賞受賞
俳人 大高翔先生より
「朝焼け」の世界が清らかに感じられますね。
「ひとつひとつにのびる影」に実感があり、さりげなくも重みを感じます。
ものの命、存在に対する愛しさや親しみが伝わってきました。
との講評をいただきました。ありがとうございます。
光あれば影がある
影はなぜか心惹かれるモチーフです。
影と主は離れない
影のことを考えると、影を切り取られた主人公が自分の影を探しに行く物語を思い出します。
(ピーター・パン、アンデルセン「影法師」…影を無くす話はたくさんありますね。)
影が無くなるということの恐ろしさ…
☆影にまつわる一句
枝垂梅 そこにいるのは 君か僕 しだれうめ そこにいるのは きみかぼく
冬晴れや 木の骨格の美しき ふゆばれや きのこっかくのうつくしき
秋晴れや 日向木陰の鞠遊び あきばれや ひなたこかげの まりあそび
葉が伸びて アスファルトにも 夏模様 はがのびて あすふぁるとにも なつもよう
私達が乗っている気球を運んできた
赤いトラックが動いています。
朝焼けの中、確かな影をのばして動いていく…
眩しい光景でした。(上映時間;1分23秒)
☆トルコ カッパドキア 気球の一句
カッパドキア 空中散歩は クリーム色
かっぱどきあ くうちゅうさんぽは くりーむいろ
In Cappadocia, the aerial walk colored cream.JUGEMテーマ:トルコ俳誌「銀漢」2012年1月号掲載
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
君と散歩 君の足音 アスファルト2011.07.21 Thursday
-
君と散歩 君の足音 アスファルト
きみとさんぽ
きみのあしおと
あすふぁると
愛犬と散歩すると、
一人で歩いたり人間同士で歩いたりしている時には気づかなかった
景色やその美しさに気づくことがあります。
君と散歩 アスファルトの美しさが浮かびあがる (上映時間;30秒)
愛犬の肉球と爪が、アスファルトを蹴る音がします。
愛犬の息づかい、私の足音と混じりあって、ビートを奏でます。
音楽は日常に潜んでいて、ふとした拍子に花開きます。
ヨーロッパの石畳とは違った、
ツルッと表面がなめらかで、
日本人ならではの繊細さと緻密さが端々まで行き届いた
アスファルトの重なりの美しさ...
[FUKUU's photo haiku]
I'm taking a walk with you, with your footsteps
sounding on the asphalt road.
マサイの戦士が、ケニアから日本に来て、
一面に広がっていくアスファルトの道路を見て
「ベットが広がっている」と言ったのを聞いて、
ケニアのマサイ族の村で家に入れてもらったら、
牛の糞でできた家の中で一段高い場所がベットで、
手でこねて叩いて作られた
固く黒い広がりでした。
今の季節は、アスファルトに表面が熱くなるから、
肉球が火傷しないように、
お散歩は早朝か夕方ですね^^
愛犬;クルミのクーちゃんJUGEMテーマ:ジャックラッセルテリア
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
朝涼し チーズとオリーブ 鳥の声2011.07.16 Saturday
-
朝涼し チーズとオリーブ 鳥の声
あさすずし
ちーずとおりーぶ
とりのこえ
カッパドキアは日差しが強いのですが、
朝は涼しくて、小鳥が飛んでいて、
テラスで食べたトルコ風朝ご飯(白チーズ、黒オリーブ、トルコパン)が
とても美味しかったです。
[FUKUU's photo haiku]
There was cool in the morning, some cheeses and olives with birdsongs.
毎日新聞 ケータイ写真俳句[7月1日正午〜7月8日正午受付分]
入選
俳人 大高翔先生より
「朝涼し」の心地よさが感じられますね。
「チーズとオリーブ」「鳥の声」という、五感で堪能する朝の心地よさを感じました。
との講評をいただきました。ありがとうございます。
トルコへ旅に出たら、食欲が出ました。
それは素直な食欲で、
実家で暮らす愛犬たちがご飯をすごく楽しみに待っているような気分で、
ご飯が楽しみでしたし、
食べると嬉しかったです。
毎日天気が良くて、お出かけしてたくさん歩いて、
(犬も散歩が好きですね!)
考えることは、どこに行くか、何を食べるかということのみで、
思考がシンプルで、
トルコ料理が日本人の舌にあうということもありますが、
一日三食を楽しみに、そして美味しく過ごしました。
普段から、このくらいシンプルで素直な欲求に
身を委ねて、過ごしていきたいなぁ…と思いました。
トルコ カッパドキア ギョレメ村の
朝の日差し、小鳥の鳴き声を楽しんでいただければ嬉しいです。(上映時間;14秒)JUGEMテーマ:トルコ
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
カッパドキア 空中散歩は クリーム色2011.07.14 Thursday
-
カッパドキア 空中散歩は クリーム色
かっぱどきあ くうちゅうさんぽは くりーむいろ
In Cappadocia, the aerial walk colored cream.
カッパドキアで、気球に乗りました。
妖精の煙突のそばを、ギリギリかすめて
鳩と
葡萄畑と
杏の木に、
もう少しで手で届きそうかと思ったら
グングン高度があがって、
パッチワークのような、小人の世界のような、景色へと変わりやがて眼下に広がるのは、クリーム色のクリーム状の岩々。
滑らかな 何千年の 時と岩
すべらかな なんぜんねんの ときといわ
The smooth time and smooth rock for thousands of years.
何千年の時が、風が、雨が、岩を磨き、
永遠のクリームのように
滑らかに、波打って広がっていました。
たくさんの気球と一緒に空へ舞い上がりました。
熱気球なので、火で熱を入れて、飛びます。ゴーと聴こえる音は、火が燃えている音です♪
そばによるとすごく熱かったです。(上映時間;2分13秒)JUGEMテーマ:トルコ
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
鳴り響く コーランの声 夏の夜2011.07.11 Monday
-
鳴り響く コーランの声 夏の夜
なりひびく
こーらんのこえ
なつのよる
コーランが大音量で流れ始めた時は、真夜中でした。
モスクの尖塔の先のスピーカーから、
カッパドキア ギョレメ村中へ大音量で鳴り響きます。
虫の音と、犬の遠吠えが混じり、
カッパドキアの夜の石の風景や
咲き乱れる赤い薔薇と混じりあい、
この村に住む人達にとってはいつもの祈りのひとときで、
日常の光景なのかもしれませんが、
異国から来た私にとっては
まるで夢の世界に入りこんだような情景でした。
[FUKUU's photo haiku]
The voice of prayer rang around at midnight in summer.
洞窟ホテルから撮影しました。映像は見づらいところもありますが、
コーランの声と、混じりあう虫の音、犬の遠吠え…
カッパドキアの夜の音の情景が伝われば、嬉しいです。(上映時間;4分30秒)JUGEMテーマ:トルコ
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
湯上がりに トルコの調べ 夏の宵2011.07.08 Friday
-
湯上がりに トルコの調べ 夏の宵
ゆあがりに
とるこのしらべ
なつのよい
トルコ風蒸し風呂「ハマム」へ行きました。
浴槽はなくて、サウナで温まり、中央にある「へそ石」とよばれる温かい石の上に寝そべって待っていると、
バケツを持ったおばさまがやってきて全身を泡で洗われました。
その後、へそ石の向こう側の、冷たすぎない深いプールで泳いで、シャワーを浴びて、
ひととおり満喫しました。
生搾りザクロジュースでひと息入れて、
夜のカッパドキア ギョレメ村一番のメインストリートへ出ました。
オープンエアのレストランから、生演奏の調べが聞こえてきます。
何千年の時が浸食し、心の奥を揺さぶられるようなフォルムとなった白い奇岩の数々が、
村の灯りに浮かび上がり、
リズムの軸がずらされるような異国の音楽が覆い被さり、
昼間の熱気が残るような夏の宵の涼しさが、
湯上がりの火照ったカラダに気持ち良く、
夢の中の世界を歩いているようでした。
[FUKUU's photo haiku]
After a bath,
the sweet melody of Turkey was floating in the evening in summer.
※映像は見づらいところもありますが、
トルコのメロディーと村の雑踏、夏の宵の音を楽しんでいただければ嬉しいです。
(上映時間;1分08秒)JUGEMテーマ:トルコ
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
赤坂で 狸がノンビリ 街をみる2011.07.06 Wednesday
-
赤坂で 狸がノンビリ 街をみる
あかさかで
たぬきがのんびり
まちをみる
赤坂に勤めて長いのですが、初めて狸を見ました。
狸は、六本木の方を見ていました。
青山通りの向こう側に、六本木ヒルズとミッドタウンが見えます。
どちらにもステキな美術館がありますね^^
[FUKUU's photo haiku]
In the streets of Akasaka,
the raccoon dog takes a long look at the view of the town.
JUGEMテーマ:写真日記
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
-
火の恵み 優しく満ちる 夏の昼2011.07.03 Sunday
-
火の恵み 優しく満ちる 夏の昼
ひのめぐみ
やさしくみちる
なつのひる
トルコ カッパドキアの郷土料理、テスティ・ケバブ。
素焼きの壺に肉と野菜を入れて壺ごと蒸し焼きになっています。
素朴で優しい味がしました。
[FUKUU's photo haiku]
The blessings of fire were filling kindly at midday of summer.
毎日新聞 ケータイ写真俳句[6月17日正午〜6月24日正午受付分]
入選
俳人 大高翔先生より
「火の恵み」と「夏の昼」の、熱さと暑さが並んで、逆に爽快さを感じます。
「火の恵み」を体内に入れ、エネルギーが満ちていくようですね。
との講評をいただきました。ありがとうございます。
トルコ料理は、和食に通じるような
素材の味を大切にした優しい味付けで、
トルコは、プラタナスから綿毛が舞い散る季節で、
ご飯を食べている横で、たくさんの白い綿毛が、
高い街路樹から、次から次へと落ちていきました。
東京の街路樹としてプラタナスはあちこちで見かけますが、
イスタンブールのプラタナスはずっと大きくて伸びやかで
まるで別の種類のように見えて、
これが本来の姿なのかなぁ、と思いました。
人が入れるくらい大きな空洞が幹にあるプラタナスを初めて見て、
中に入ると、深遠な気持ちになりました。
トルコで過ごしていて、外国にいるような気がしなかったのですが、
素材を大切にした素朴で優しい味と、プラタナスのせいかもしれません…
☆東京のプラタナス
冬晴れや 木の骨格の 美しき
ふゆばれや きのこっかくの うつくしき
秋晴れや 日向木陰の鞠遊び
あきばれや ひなたこかげの まりあそび
落ち葉カサコソ踏んで行こ、会社まで
おちばかさこそふんでいこ、かいしゃまで
葉が伸びて アスファルトにも 夏模様
はがのびて あすふぁるとにも なつもよう
ブログランキングに参加しています(⌒▽⌒)
↓ポチッと応援クリック↓いただけると励みになります★
にほんブログ村
< 前のページ | 全 [2] ページ中 [1] ページを表示しています。 | 次のページ > |