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    花の記憶


    「花の記憶」

    ふと香る 白粉花や 足止まる

    宵闇や 花の記憶が 花開く

    白芙蓉 ほほゑんで揺れ 見送れり



    ふと香る 白粉花や 足止まる

    ふとかおる
    おしろいばなや
    あしとまる

    夏も終わりの頃、夕方の道を急いで歩いていたら、甘い香りが漂ってきました。
    知っている香りです。どこで、嗅いだのかな…



    急に自分の背が小さくなった気がして、
    道端に咲いている白粉花が、目に飛び込んできました。
    花盛りのピンク色…
    夏休みが終わって
    再び通い始めた小学校に、もうすぐ着く辺りに咲いていた光景が浮かび上がります。



    鎌倉のまぶしい、九月の太陽の光の中で…



    よいやみや
    はなのきおくが
    はなひらく

    日が暮れてきて周りが良く見えなくなる時間、
    昼と夜の狭間、
    ふとした記憶が、まぶしく蘇る瞬間はありませんか…?



    白芙蓉 ほほゑんで揺れ 見送れり

    しろふよう
    ほほえんでゆれ
    みおくれり

    毎朝通っている道の曲がり角に芙蓉があって、
    咲いたら、ピンクではなく、白い花で、
    毎朝チラッと眺めてから駅へ向かっていました。



    天気の良いある日、いつもの曲がり角で芙蓉の白い花を見た時、
    唐突に、二度とこの光景を見ることができない、という稲妻のような感覚がよぎりました。
    白芙蓉が揺れて、まぶしく煌めきました。

    何か起こる前兆なのかと、数日間、警戒しながら過ごしたのですが、
    特に変わったことは起こらず…

    ピンクではなく白いから、お別れのイメージになったのかなぁ、と思いながら、
    芙蓉について調べてみたら…

    芙蓉の花は一日咲いたら萎んでしまうことが分かりました。
    また、咲くということを「微笑む(ほほゑむ)」ということも知りました。



    ああ、毎朝、白芙蓉は咲いて、
    駅へ急ぐ私に微笑んで、後ろ姿を見送って、萎んでいっていたのですね…
    私は、毎朝、違う花に微笑んでもらっていたのだなぁ、ということに気づきました。



    タイムズ ゴー オン
    道は、常にまっすぐ前にしか進めなくて、後ろには戻れない。
    今出逢う花に、未来でもう一度出逢うことはない。

    花の記憶を積み重ねて、前へ歩いていくしかないのですね。



    [FUKUU's photo haiku] "The memories of the flowers"

    Suddenly the fragrance of four o'clocks are drifting in the air,
    it gets my feet caught.

    The early evening bloomers are the memories of the flowers.

    The white cotton roses smiled,
    fluttered and saw me off at our usual road.

    (追記)白粉花は、午後遅くなってから開花するので、four o'clockともいうそうです。
    だから、夕方に香り立っていたのですね。

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    posted by: 福田 泉(FUKUU) | | 00:56 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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      鯉の稚魚 大きくなれよ 冬林檎


      鯉の稚魚 大きくなれよ 冬林檎

      こいのちぎょ
      おおきくなれよ
      ふゆりんご

       荻窪にある大田黒公園で

       鯉の稚魚が

      大切にされていました。



      稚魚には、まだ色がついていないですが、
      大きくなって、あざやかな朱色の鱗が浮かび上がりますように・・・

      林檎が大きくなって、赤くなるように・・・

      [FUKUU's photo haiku]
      Carp fry, grow bigger. Here comes winter apples.

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      第二回武蔵野探勝句会にて
      俳誌「銀漢」2012年1月号掲載
      JUGEMテーマ:荻窪ゴト


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      posted by: 福田 泉(FUKUU) | 動物、魚たち | 17:32 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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        三角の側面検証 冬の空


        三角の側面検証 冬の空

        さんかくの
        そくめんけんしょう
        ふゆのそら



        プラタナス 散りはじめた道を 歩いてく



        プラタナスの葉は 人の手のかたちで 手招きしている



        かなたには 三角みっつ 立っている

        たかい空 まぶしい青 冬の太陽



        三角は

        正面に光をうけて

        側面は影

        [FUKUU's photo haiku]
        The inspection of the side of the triangles,
        in the sky of winter.

        JUGEMテーマ:迫り来る冬

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        posted by: 福田 泉(FUKUU) | 赤坂 | 07:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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          三角に三角の影 冬の晴れ


          三角に三角の影 冬の晴れ

          さんかくに
          さんかくのかげ
          ふゆのはれ

          さむくて、たかくて、あおいそら

          さんかく、みっつ、たっている

          くろいかげは、直角二等辺三角形

          だれが落とした影かしら

          冬がいきなり始まった



          今日は急に寒くなって、風が吹いて
          良く晴れて・・・
          抜けるような青空が、
          冬と一緒にやってきました。

          [FUKUU's photo haiku]
          The triangular shadow on the triangles.
          Here comes the clear winter.

          俳誌「銀漢」2012年3月号〜星雲集〜掲載

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          posted by: 福田 泉(FUKUU) | 赤坂 | 20:37 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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            のこぎりを挽けば 樹の香や 冬隣


            のこぎりを挽けば 樹の香や 冬隣

            のこぎりを
            ひけばきのかや
            ふゆどなり
             
            森づくりのボランティアで、間伐の手伝いをしてきました。



            若い木を切るのは悲しい気もしたのですが、
            日当たりを良くして春を迎えるために必要な作業で「地拵え」というそうです。



            森に足を踏み入れて初めて気づいたことがあります。



            森は、樹の香りであふれていて、
            樹の香りはかぐわしくて、
            気持ちが良いのです。

            地拵えは、
            ふだん運動をしていない私にとってツラい作業かもしれない
            と不安に思っていましたが、



            樹の香りに包まれて、
            癒しのひとときでした・・・



            [FUKUU's photo haiku]
            Immediately I sawed, there were a scent of wood, nearby winter.



            毎日新聞 ケータイ写真俳句[10月28日正午〜11月4日正午受付分]入選

            俳誌「銀漢」2012年3月号〜星雲集〜掲載
            俳誌「銀漢」2012年4月号〜3月号星雲集十句選 堀内清瀬選〜掲載

            2枚目と5枚目の写真;アポロンのママ撮影


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            posted by: 福田 泉(FUKUU) | 軽井沢、佐久 | 13:42 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
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              探しモノ うず巻きふたつ 目がまわる


              探しモノ うず巻きふたつ 目がまわる

              さがしもの
              うずまきふたつ
              めがまわる

              排水口の探しモノ

              アメリカンショートヘア縞模様
              桃と太郎が 排水口を のぞきこむ

              水がくるくる 落ちていく
              うず巻きスピン どこへいく

              桃と太郎が 背を丸め
              背中の縞が スピンした

              くるくると うず巻きふたつ 目がまわる



              [FUKUU's photo haiku]
              Searching,two spiral,getting giddy.

              写真、中七・下五の言葉;アメリカンショートヘア桃と太郎のママ
              奈良美智さんの作品を想わせる、ステキな写真と言葉だったので、お借りして、
              五七五にして、詩をつけました☆

              探しモノが見つかりますように・・・



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              posted by: 福田 泉(FUKUU) | 愛犬、愛猫たち | 22:32 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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                稲架けて 天日の甘さ 沁み込ます


                稲架けて 天日の甘さ 沁み込ます

                いねかけて
                てんぴのあまさ
                しみこます

                俳句について教わっている 新黄金俳句会・洋酔塾にて、
                稲架(はさ)という秋の季語を知りました。

                稲架とは、稲を刈った後、
                稲穂を逆さまにして、横棒に掛けて、天日干しにすることだそうです。
                すると、稲全体の養分が稲穂へ降りて、日の光で乾燥して、美味しくなるそうです。

                数日後、佐久へ行く機会があって、稲架掛けをしている光景に出逢いました。
                整然とした美しい作業に、こういうことなのかぁと感動しました。



                そこで、私も「稲架」という季語を使って一句詠もう、と思ったのですが、
                なかなか出来ずにいたら、、、



                友達が、田舎から届いた新米を、ル・クルーゼの鍋で炊いた話をしたのです。
                ※ル・クルーゼとは、フランスのホーロー鍋です。
                デザインもかわいいですし、熱まわりがよくて美味しく仕上がるという話を
                いろいろな方から聞くので、私も欲しいなぁと思っています。

                最近は乾燥機を使うことが多いにもかかわらず、
                稲架掛けの手間と愛情のこもった新米だから、
                丁寧に食べたくて、ル・クルーゼの鍋で炊いたそうで、
                甘くて美味しかったとのこと。

                そうして、やっと一句詠めました。



                稲架掛けや 天日の甘さ 芯へ染む

                はさかけや
                てんぴのあまさ
                しんへしむ

                天日の甘さは、稲全体を伝って稲穂へ降りて、新米の一粒一粒の芯へ入っていく。
                手間のかかる作業だから、
                稲架掛けの風景は、秋の日差しの中で黄金色に輝いて、
                日の光が、私の芯へも入っていくような気がしたのでしょうか・・・



                [FUKUU's photo haiku]
                While drying rice on a rack,
                the sweetness of the sun dyes to the core of rice.



                毎日新聞 ケータイ写真俳句[10月21日正午〜10月28日正午受付分]入選

                俳人 大高翔先生より、
                「稲架掛け」の景から「天日の甘さ」を見出した作者。
                「芯へ染む」という表現から、秋の日差しの豊かさを感じられます。
                との講評をいただきました。的確で恐れ入ります★



                田んぼの横に、お母さんの稲刈りを見守っている犬がいました。

                俳誌「銀漢」2012年2月号〜星雲集〜掲載
                第四十六回 2011年10月「湯島句会」作品集〜エッセイ『俳句との馴れ初め』〜掲載
                JUGEMテーマ:深まる秋

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                posted by: 福田 泉(FUKUU) | 軽井沢、佐久 | 14:28 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
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                  空高し 羊のうへに 鰯飛ぶ


                  空高し 羊のうへに 鰯飛ぶ

                  そらたかし
                  ひつじのうえに
                  いわしとぶ



                  子羊が2匹・・・



                  羊は大人になって、前脚を蹴り上げて、跳ねました。



                  鰯は大群です。真っ直ぐに泳いで、どこへ行く・・・?



                  風が吹いて、雲がほどけていきます・・・

                  [FUKUU's photo haiku]
                  Because the sky is high,
                  sardines are flying over sheep.


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                  posted by: 福田 泉(FUKUU) | 赤坂 | 05:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |