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観覧車 花火のやうに 回りけり2012.08.31 Friday
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観覧車 花火のやうに 回りけり
かんらんしゃ
はなびのやうに
まはりけり
ライブへ向かいながら、友達と新木場にかかる橋を渡ったら、
海風の香る、夕暮れ色の川の向こうに、
水面に光を落としながら、花火のように、観覧車が回っていました。
新木場STUDIO COASTの光る看板へクリックを→
スピッツとフラワーカンパニーズを聴きたくて…
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ライブの帰り道、
すっかり暗くなった黒い川面へ、長く光を伸ばして
観覧車が回り続けていました。
[FUKUU's photo haiku] A Ferris wheel turned around like fireworks.
毎日新聞 ケータイ写真俳句[8月10日正午〜8月24日正午受付分]掲載
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夏館 まつ毛の長き犬へ 風2012.08.27 Monday
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夏館 まつ毛の長き犬へ 風
なつやかた
まつげのながき
いぬへかぜ
犬は、気持ちのよい場所を知っています。
犬は、窓から外を見ます。
犬なのですが、犬ではなくて、
眼がくりっとした、小さな女の子の姿に見えてきます...
[FUKUU's photo calligraphy haiku]
At Summer house, the wind blows to the dog having long eyelashes.
犬の見ている景色へクリックしませんか→
犬は何を見ていたのでしょうか?
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犬が見ていたのは、猿でした。
何匹いるか、分かりますか?
[答え]3匹です。正面に子猿を背中に乗せたお母さん猿。左下の枝にも一匹。
第五十五回 2012年7月 「湯島句会」作品集掲載JUGEMテーマ:花の記憶
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特急を降りれば 避暑の風の中2012.08.22 Wednesday
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特急を降りれば 避暑の風の中
とっきゅうを
おりればひしょの
かぜのなか
[FUKUU's photo calligraphy haiku]
When getting off a limited express, in the wind of the summering.
夜にゆれるコスモスへクリックしませんか→
線路のそばの草むらに、コスモスが咲いていました。
東京ではまだ咲かないコスモスをみると、避暑に来たんだなぁと思います。
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第五十五回 2012年7月 「湯島句会」作品集掲載
武田禪次・特選(「銀漢」編集長)
一読、何の迷いも無く素直に頂いた。
この句は、誰しもが高原や海の駅頭での風を思い起すことが出来る。
捻った句や考えなければ分からない句も、俳句の面白さの一つであろうが、
体験を共有できるという本来の言葉の機能が働いているかどうかは、
十七文字しかなくて、説明を排除する詩形としては、大切な要素であると思う。
「特急」が動くというような議論があるとすれば、筆者は無用と断じたい。
野口人史・選(「屋根」同人)
言われてみれば、避暑地には特急で行くよね、と思いましたが、
言われるまではこの組み合わせに気がつきませんでした。
でも、「避暑の風の中」はどうでしょうか。やはり「避暑地」と言ってほしいですね。
との講評をいただきました。ありがとうございます。
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川の香を 鮎の腹より 取り出せり2012.08.21 Tuesday
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川の香を 鮎の腹より 取り出せり
かわのかを
あゆのはらより
とりだせり
今夏もフジロックフェスティバルへ行ってきました。
フジロックフェスティバルでは、どんなに暑くても雨が降っても
昼も夜も真夜中も
すべてのご飯を屋台で買って、外で食べるのですが、
それもまた楽しくて。
[FUKUU's photo haiku]
Take out the aroma of the river from the stomach of the sweetfish.
真夜中の焼き鮎を、一串クリックしませんか→
昼も夜も、川のほとりで一時間かけて、鮎が焼かれています。
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家族団欒のお盆の食卓の、焼き鮎もいいですね♪
俳誌「銀漢」2012年8月号 -金星句会- 掲載
俳誌「銀漢」2012年10月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
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アマリリス 茎折るるほど 重き花2012.08.15 Wednesday
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アマリリス 茎折るるほど 重き花
あまりりす
くきおるるほど
おもきはな
Amaryllis. Such a heavy flower that a stalk breaks.
アマリリス。紅い花びらが幾重にも重なっていく、大きな花を咲かせました。
花が開き切ったある日、茎が折れました。
重い花、茎の空洞、水があふれる...
新黄金俳句会 松川洋酔塾 6月
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p.s.「flower」と「花」を組み合わせたのが、分かりますでしょうか^^
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手折るなと言はれし 裏の姫女苑2012.08.11 Saturday
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手折るなと言はれし 裏の姫女苑
たおるなと
いわれしうらの
ひめじょおん
A daisy fleabane, told not to pick it up, blooms in the back.
子供の頃、裏の空き家にヒメジョオン(姫女苑)がたくさん咲いて、
ヒメジョオンは貧乏草と呼ばれていました。
生えると貧乏になるのか、摘むと貧乏になるのか...
なんだか怖いような気持ちがしました。
黄色い円から、ふわふわとした、糸のような、花びらが伸びて、
風になびきます...
ほんとは摘んで花束にして飾りたかったのですが、我慢しました。
白い絹糸のような、花びらへクリックしませんか→
陽の光に、白く... ※クリックがランキングの順位に反映される仕組みですm(_ _)m
毎日新聞 ケータイ写真俳句[7月27日正午〜8月3日正午受付分]入選 選者:大高翔先生
「手折るなと言はれし」が強く印象に残ります。
「裏」という具体的な場所が、特別に親しい「姫女苑」であることを感じさせます。
との講評をいただきました。ありがとうございます。
「姫女苑」と書くことを、俳句を始めてから知りました。
深窓のお姫様のような、立ち入りがたい所にいるような、
可憐な中に怖さのあるような、雰囲気のする漢字です。
道端や空き地に咲いて、身近で可愛らしい雑草です。
俳誌「炎環」2014年10月号掲載
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いつまでも覚めぬ昼寝や 白き部屋2012.08.08 Wednesday
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いつまでも覚めぬ昼寝や 白き部屋
いつまでも
さめぬひるねや
しろきへや
The nap not to come out of forever, in the white room.
眠くて 眠くて...
カーテンの向こうは、よい天気
ということは、分かっているのだけれど
目覚めて、出かけたいのだけれど
すごい眠い 眠気との戦い 羽が飛ぶ
朝顔の種の帽子は、自然にとれるまで、そっと...→
無理にとると、双葉がきれいに伸びないそうです
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第五十五回 2012年7月 「湯島句会」作品集掲載
月野ぽぽなさん(「海程」同人、2010年第28回現代俳句新人賞受賞)より
もう目覚めないのではないか、と思う感じ、
経験したことが何度もあることを思い出した。
句中のその人はもしかしたらもう亡くなっているのかもしれない、
とも思わせるのは、
抽象性の高い「白き部屋」という言葉の働きだろう。
との講評をいただきました。ありがとうございます。
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アスファルト 熱の残りて 夏の夕2012.08.06 Monday
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アスファルト 熱の残りて 夏の夕
あすふぁると
ねつののこりて
なつのゆう
星より先に、夏空へ電灯が灯る
アスファルトに残る、昼間の暑さを、踏みしめる
信号を待つ、白い車の列
街路樹のために開けられた、アスファルトの穴へ
根を降ろし、伸びきった夏草
茎の産毛が、車のライトに透ける...
[FUKUU's photo calligraphy haiku]
Heat remains in asphalt, at summer evening.
アスファルトへ残る、夏の暑さへクリックしませんか→
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アスファルト 熱の残りて 夏の夕2012.08.04 Saturday
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アスファルト 熱の残りて 夏の夕
あすふぁると
ねつののこりて
なつのゆう
Heat remains in asphalt, at summer evening.
暑さに...
色褪せて 乾いてく 紫陽花...
夜の暑さに 混じりゆく
香り...
散る間際のくちなし...
見上げれば 電灯のむこうに 夏三日月...
夏の樹へクリックしませんか→
熱の残るアスファルトの下へ 根をもぐりこませて...茂る...
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