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黒髪へ 珊瑚のやうな 散紅葉2012.12.23 Sunday
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黒髪へ 珊瑚のやうな 散紅葉
くろかみへ
さんごのやうな
ちりもみぢ
珊瑚 海
赤がゆらめく 海の底
船から降りて 潜ってく
川には 舟
赤がゆらめく 川面
紅葉がひらひら 風に散る
流るる 紅葉
流るる 黒髪
珊瑚の海へ
[FUKUU's photo haiku]
To raven-black hair, falling a colored leaf like coral.
海藻にからまる珊瑚へクリックしませんか→
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※1枚目の、黒髪へ紅葉が舞い降りている写真は、
一緒に根津美術館で紅葉狩りしたノグノグが撮ってくれました。
毎日新聞 ケータイ写真俳句[12月7日正午〜12月14日正午受付分]掲載
第六十回 2012年12月 「湯島句会」作品集掲載
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美しきかたちを踏めり 散紅葉2012.12.21 Friday
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美しきかたちを踏めり 散紅葉
うつくしき
かたちをふめり
ちりもみぢ
柴田是真展を観に、根津美術館へ行きました。
天気の良い日で、庭の紅葉は陽に透けて赤く、
風が吹くたび、ちらちらと散っていきました。
紅葉に染まる水面の中で、
鴨が寝たり起きたり。
鴉は行水をすませ、ひと鳴き。
展示室に入ったら、さきほど庭でみた光景が
漆の中に広がっていました。
美しくて、遊び心いっぱいの品々...
[FUKUU's photo calligraphy haiku]
I step on the beautiful forms. Colored leaves are scattered.
散っていく「形」へクリックしませんか→
パリッと音をたてて...
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第六十回 2012年12月 「湯島句会」作品集掲載
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角砂糖 くるくる溶くる 小春かな2012.12.17 Monday
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角砂糖 くるくる溶くる 小春かな
かくざたう
くるくるとくる
こはるかな
Cube sugar dissolves in round and round,
at Indian summer day.
小春日和の中へクリック→
トルココーヒーのやさしい香り...
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新黄金俳句会 松川洋酔塾 11月
『角砂糖』が溶けるのが『小春』に合っている。『くるくる溶くる』が面白い。
毎日新聞 ケータイ写真俳句[11月30日正午〜12月7日正午受付分]入選
選者:大高翔先生
「角砂糖」の「くるくる溶くる」様子が、
軽快な「小春」の響きに似合っています。
繰り返される、か行の音がリズミカルですね。
俳誌「銀漢」2013年3月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
俳誌「銀漢」2013年4月号 -3月号星雲集 十句選 白濱武子選- 掲載
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てつぺんの葉より 色づく 銀杏かな2012.12.11 Tuesday
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てつぺんの葉より 色づく 銀杏かな
てっぺんの
はよりいろづく
いちょうかな
毎朝、通勤の途中、イチョウの木を観察していました。
今年はいきなり寒くなったので、
イチョウの木はあわてて
てっぺんの、三角のとんがった先から、黄色くなり始めた気がします。
3枚の写真は、黄色くなって、葉が散り始めるまで。
空の色が違うから、分かりにくいかもしれませんね...
[FUKUU's photo haiku]
From the top leaves, the ginkgo begins to color.
クリックしておひとつ拾ってみませんか→
イチョウの黄色い葉に混じって、ぎんなんも落ちていますね〜
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毎日新聞 ケータイ写真俳句[11月22日正午〜11月30日正午受付分]入選
選者:大高翔先生
「てつぺん」とそうでないところの「葉」の色の違いが見えてきます。
「銀杏」に宿る色のグラデーションを想像させられます。
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ししとうもぴーまんもいちみもみんなちり2012.12.09 Sunday
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ししとうも
ぴーまんも
いちみも
みんなちり
Also a green pepper,
also a bell pepper,
even cayenne pepper powder,
all is chili.
ぺっぱーから
こしょうをのぞくと
それはチリ
When remove pepper from pepper,
it is chili.
たべもので
とおいところと
つながるね
We are connected to the far-off place by food.
食べ物が、世界と時間を巡って、目の前へ届いています。
食べ物を巡る、歴史とドラマとたくさんの人達へ
敬意を表して...
「ちり」の2句は、ティーンエージャーの頃からの友達である
ちかちゃんが詠みました。
最後の句は、私です。
時空を飛ぶ「ちり」へクリック→
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紫の鞠となりたる 菊日和2012.12.04 Tuesday
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紫の鞠となりたる 菊日和
むらさきの
まりとなりたる
きくびより
まあるく咲いた 菊の花
翅の破れた 蝶が
ゆっくりと 翅を 動かす
紫の 日だまり
[FUKUU's photo calligraphy haiku]
Sunny day of chrysanthemums become to purple balls.
紫の鞠へ、ゆっくりとクリック→
やさしい菊日和に触れましたか...?
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毎日新聞 ケータイ写真俳句[11月16日正午〜11月22日正午受付分]入選
選者:大高翔先生
「紫の鞠」が、高貴で、このまま壊さないように取っておきたくなります。
「菊日和」を心豊かに過ごす作者が感じられます。
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