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    うつむきていよよ香れり 水仙花


    うつむきていよよ香れり 水仙花

    うつむきて
    いよよかをれり
    すいせんか

    水仙の花をみると、
    ギリシャ神話の美青年ナルキッソスを想い出すことがあります。

    水面に映った自分の姿に恋した、ナルキッソス。
    自分の姿に恋するあまり、岸辺で、水仙になりました。



    When casting its eyes down,
    narcissus flower fragrant more and more.

    水仙の香りが好きです。
    辺りを払うような、清純な香り。

    水仙の花が咲いていく様子を、見ていました。
    まさに満開を迎える時、
    茎に対して、花は大きくて重く
    うつむきました。
    まっすぐに正面を見据えるのではなく...

    そして、より濃厚に香りだしました...



    毎日新聞 ケータイ写真俳句[3月29日正午〜4月5日正午受付分]入選
    選者:大高翔先生
    「うつむきていよよ香」ると描写することで、「水仙」の表情が見え、心の内まで見えてくるようです。
    見ている人間の方も、心洗われるようですね。

    俳誌「銀漢」2013年5月号 -星雲集・秀逸 伊藤伊那男選- 掲載
    新黄金俳句会 松川洋酔塾 1月
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    posted by: 福田 泉(FUKUU) | 三軒茶屋、世田谷 | 03:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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      青空へ 桜が雪の花咲かす 〜掛け軸について〜


      青空へ 桜が雪の花咲かす

      あおぞらへ
      さくらがゆきの
      はなさかす

      桜とトルコ展にて、皆様にご覧いただいた掛け軸です。

      掛け軸界の風雲児 佐河太心さんに、
      掛け軸も作品の一部として、仕立てていただきました。

      IMG_9139青空へアップ_トリミング色補正小.jpg

      冬の青空を、水色の布にこめて、上に、
      まだ木の中に眠っている桜の花を、桜色の布にこめて、下に、
      配置しました。



      冬の青空は、桜の中を通って
      軸先へ、溢れ出しています。

      掛け軸師 佐河太心さんは、年間200幅以上仕立てていて、
      カッターを使っているそうです。
      仕立てている様子を、ご覧いただけます↓

      スコッチ製品を使いこなす達人たちに聞く
      スコッチ® カッターマスター vol.1 掛軸師 佐河太心


      作品例として、本作品を取り上げていただいています。
      たくさんの作品の中から選んでいただき、光栄です~☆



      [FUKUU's photo calligraphy haiku]
      Into blue sky,
      cherry trees bloom cherry blossoms of snow.

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      posted by: 福田 泉(FUKUU) | 桜とトルコ展 〜初個展 | 14:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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        島唄や 指なぞりゆく春の波


        島唄や 指なぞりゆく春の波

        しまうたや
        ゆびなぞりゆく
        はるのなみ

        ニライカナイは 水平線のむこう側
        南の島の 海
        行きたい...

        Okinawan folk song plays,
        Spring wave traces my finger.

        沖縄民謡をテーマに卒論を書く友達の
        八重山地方の研究旅行に、同行したことがあります。

        私はいたってお気楽に、
        普通の旅行では知ることのできないような
        沖縄のお祭りや踊りや隠れた風習を味わいました。

        メモを取る友達の横で
        美しい組踊の衣装を眺めて、
        ご先祖様を迎えるための大きくて昔からの愛情にあふれた祭壇の前に座って、
        泡盛を飲みながら、三線の音で踊って
        島の噂話を聞いて...

        浜に出て、民宿で借りたシュノーケルを眺めていました。
        友達は、シュノーケルを口にくわえて、浅瀬をパシャパシャ泳いでいましたが、
        私は、水に顔をつけながら、空気を吸えるということに対して
        半信半疑で...

        そうしたら、手も足もがっしりと太くてよく焼けている男の子が来て、
        沖の方がキレイだから案内すると言って、
        私の手を取って、泳ぎだしました。

        友達はその先を泳いでいます。

        水の中を覗くと、芝生のような、背丈の短い海藻がぽつりぽつりと揺れていて
        ああ、こういうことなのかぁ、と思っていたら、
        急に海が深くなって
        その境目に、色とりどりの熱帯魚が、それぞれの生活を送っていました。

        ちょっと泳ぐのをやめてもらって、顔をあげたら
        ここで放り出されたら一人で浜に帰れないなぁと不安な気分になるほど、
        浜は、水面ギリギリに見えたり見えなかったり...

        熱帯魚が乱舞する海の水面で
        男の子は、私と友達に、話をしてくれました。

        僕は、素潜りで魚を取っている漁師である。

        お盆は、海はご先祖様が行き来する場所だから、海に入ってはいけない。
        昔、お盆に海に入ったら、ふだん何もないところで急に沖へと引っ張られて
        体の自由を奪われた。
        必死に、ご先祖様に、まだこちらにいたいから浜へ戻してください
        とお祈りしたら、潮が浜のほうへ流れはじめて、それに乗って帰ってこれた。

        明日から、お盆が始まるから、
        海に入るのは今日でおしまいだよ。

        そうして、男の子は、もう一回私の手を取ってくれて、
        疲れただろうからと友達の手も取って、浜へ泳ぎだしました。

        お盆が始まる前に、キレイな海を見せてくれたんだなぁ、と
        また、芝生のような、背丈の短い海藻がぽつりぽつりと揺れている場所へたどり着きながら...

        ああ、自分のキレイな海に誇りを持って働いていたんだなぁ、と
        十年以経った今、気づきました。

        SOGEN書芸塾ARC(平野壮弦先生)にて、写真を使って書を書こうというレッスンがあり、
        沖縄が好きな書芸仲間の、石垣島のニライカナイの海を撮ったという写真から、
        書のインスピレーションをいただきました★


        美容ライター MINA.Nさんから
        高校の部活の先生の言葉が、20年以上経った今、急にパズルが組み合わせるように分かった、
        という話を聞いて、私もそういえば、と思って、作った作品です。


        俳誌「銀漢」2013年7月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
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        posted by: 福田 泉(FUKUU) | | 22:45 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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          まなざしや 前髪さらふ 春の風


          まなざしや 前髪さらふ 春の風

          まなざしや
          まへがみさらふ
          はるのかぜ



          美術館の入り口にいたら
          待ち合わせに遅れた人が来て
          風が吹きました

          前髪がサラッとなびいて
          りりしい横顔



          ちょっと申し訳なさそうな表情...



          There are the gaze,
          when a spring wind flutters his forelock.



          夜のワインは赤い色



          まなざしが 意外なほど、力強くて...



          毎日新聞 ケータイ写真俳句[3月22日正午〜3月29日正午受付分]入選
          選者:大高翔先生
          印象的な「まなざし」を想像します。
          「前髪さらふ春の風」の一瞬がドラマチックで、深い余韻を残します。


          俳誌「炎環」2014年6月 -炎環集- 掲載
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          posted by: 福田 泉(FUKUU) | 三軒茶屋、世田谷 | 13:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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            漆黒の 真つただ中や 薄桜


            漆黒の 真つただ中や 薄桜

            しつこくの
            まつただなかや
            うすざくら

            Midst of the jet-black,
            Cherry blossoms are transparent.



            黒の中の黒
            真夜中の墓地

            桜が咲いたら
            空の奥まで
            桜色



            桜とトルコ展の真っただ中、
            楽しいけれど、気が張っているせいか疲れていた私を
            友達が、タクシーで、花見に連れ出してくれました★



            青山墓地の真ん中へ…



            桜の奥で、月が笑って...

            中島凌雲壮行句会 「漆黒の真つただ中の薄桜」 2013年3月
            俳誌「炎環」2014年6月 -炎環集- 「漆黒の真つただ中や薄桜」掲載
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            posted by: 福田 泉(FUKUU) | 表参道、青山 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |