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いつまでも歩いてゐたき梅雨晴間2013.06.30 Sunday
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いつまでも歩いてゐたき梅雨晴間
いつまでも
あるいてゐたき
つゆはれま
I want to walk forever that sunny interval of the rainy season.
第六十六回 2013年6月 「湯島句会」作品集掲載JUGEMテーマ:花の記憶
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あぢさゐのほほのはづみや涙雨2013.06.24 Monday
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あぢさゐのほほのはづみや涙雨
あぢさゐの
ほほのはづみや
なみだあめ
涙雨とは:(1)悲しみの涙が化して降るという雨。(2)ほんの少し降る雨。
NHK短歌を観ていたら、永田和宏先生が、
「恋は一度きりしかない。
恋をしている時は、相手の表情に敏感になる。
今、喜んでいるのか、つまらなそうにしているのか。
恋は一度きりなのだから、大事にして、作品にしたらいい。」
とおっしゃっていて、勇気をもらいました。
The cheeks of a hydrangea bounce the rain of tears.
上手くいくことを願うけれど、
それより大事なのは
「今を生きる」ことなのかなぁ。
SOGEN書芸塾ARC(平野壮弦先生)6月
俳誌「銀漢」2013年11月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
写真とコトノハ展 Vol.7 @銀漢亭 出展
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陽の射して あぢさゐの頬ふくらめり2013.06.22 Saturday
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陽の射して あぢさゐの頬ふくらめり
ひのさして
あぢさゐのほほ
ふくらめり
旧仮名で「あぢさゐ」と書くと
すべての仮名が丸みを帯びて、
それぞれの花が、丸々と咲いていく感じがします。
漢字で「紫陽花」と書くと
地面や天気にあわせて、花の色を変えていく感じがします。
どちらも、ふさわしいなぁ。
あぢさゐの
緑色の粒々がつまった、固いつぼみが
白い小さな花びらをふくらませて、
やがて紫や青やピンクに染まって、まん丸になります。
触ると弾力があって、ほっぺたのよう。
A lull in rain puff out the cheeks of a hydrangea.
梅雨だから、しとしと雨が降ったり、ちょっと晴れたり、
今年は台風がきたり、目まぐるしい。
晴れたら、花をふっくらふくらますように、笑ってほしい。
色づく頬に、えくぼをみせて。
俳誌「銀漢」2013年10月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
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かたばみの実が天を指す 門の下2013.06.18 Tuesday
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かたばみの実が天を指す 門の下
かたばみの
みがてんをさす
もんのした
木陰とひなた。
ひなたのコンクリートの隙間で咲く。
木陰は大きくて、居心地良さそうに圧倒的に迫り来るけれど、
そちら側ではなく、こちら側で。
それぞれで咲く。
それぞれで咲くしかない。
それでも、君のそばで咲けたら...
The fruits of oxalis point to heaven
At the bottom of the gate
毎日新聞 ケータイ写真俳句[5月31日正午〜6月7日正午受付分]入選
選者:大高翔先生
「かたばみの実」というささやかな存在に、「天を指す」を見出した作者。
「門の下」という大地から、天を見上げている誇り高さが感じられました。
仮名句会5月
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しつとりと空の端より走り梅雨2013.06.13 Thursday
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餅の数 尋ぬる母の箸の先 〜ジャパタペを作りました〜2013.06.08 Saturday
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餅の数 尋ぬる母の箸の先
もちのかず
たづぬるははの
はしのさき
The point of chopsticks of mother asking the number of rice cakes.
お餅の数を尋ねている「餅」の書が
たった一日で、壁に飾れる形になりました。
しかも、自分で作れました^^
通常、掛け軸は仕立てに1ヶ月位かかるので
早業なのですが...
〜カッターで作るインテリア掛け軸〜
japanese‐modern‐tapestry(ジャパニーズモダンタペストリー)
略して「ジャパタペ」
初個展「桜とトルコ」展のギャラリーを貸していただき、
写真とコトノハ展、夢の香り展においても、掛け軸を仕立てていただいた
掛け軸師 佐河太心さんが考えた方法なのです。
ジャパタペ作りを通して、掛け軸の奥深さに触れて
感慨深かったです。
幾層にも、紙や布を貼りあわせていく、という深遠さ。
時間の経過を閉じ込めたり、開いたりできるんだなぁ、ということ。
しまう時はくるくる丸めてスペースをとらない、という奥ゆかしさ。
そこには、日本は和紙と布の文化だということが、潜んでいます...
時間の地層のような、深淵が透けてくるような
作品を創ってみたいと思いました^^
いろいろな可能性を感じます☆
p.s.
掛け軸は、床の間だけのものではなく
洋室の壁にも似合いますよ〜♪
p.s.2
今後のために、材料集めをしつつ、カッター技術を磨きたいです^^
黄金俳句会 松川洋酔句座 11月
第六十回 2012年12月「湯島句会」作品集掲載
俳誌「銀漢」2013年4月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
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真夜中の白き兵隊 君影草 〜写真とコトノハ展を終へて〜2013.06.04 Tuesday
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真夜中の白き兵隊 君影草
まよなかの
しろきへいたい
きみかげさう
〜君影草(きみかげそう)は、すずらんの別名です〜
うつむいて 咲く
目を伏せて 開く
フリルのついた 白い帽子
ランランゆれる
白い帽子をかぶった 兵隊
弓なりに 歩きだす
白い香りは 一面に
君の影が 一列に
真夜中の窓ガラスへ
Soldiers of midnight colored white
Lily of the valley of your shadow
都営新宿線・馬喰横山駅での写真俳句グループ展「写真とコトノハ展vol.6」を
一昨々日、終えました。
ささやかな展示ですが、
作品達が、地下通路のガラスケースの中で、毎日始発から終電まで頑張ってくれて
たくさんのドラマを運んできてくれました。
1か月間という展示期間は長くて、
今年の五月は、まるで3か月間ぐらい続いたように感じました。
たくさんの方々に観ていただいて、嬉しく思っています。
誠にありがとうございました★
〜追伸〜
雨粒とさつきのダンス曲がり角
あまつぶと
さつきのだんす
まがりかど
私の今年の五月は、
来る日も来る日も、いつまでも
太陽があふれる、眩しい朝に
雨降りのしっとりと濡れた、アスファルトの上で
さつきが、ショッキングピンクの懐かしいドレスをひらひらさせて
植込みのグリーンの小さな葉のかたまりから
顔を出して、咲いているイメージです。
Raindrops and azaleas of May are dancing
on the corner
そして、底の厚い、ガラスコップの君影草...
第六十五回 2013年5月 「湯島句会」作品集掲載
俳誌「銀漢」2013年9月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
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