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目凝らせば袋小路に扉あり2013.10.20 Sunday
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目凝らせば袋小路に扉あり
めこらせば
ふくろこうぢに
とびらあり
これから夏が来る時に、作った句です。
緑が茂ってきていて眩しい日。
でも、自分は袋小路の中にいて。
うっかり人の部屋に入った虫が、
めったに開かない窓や扉から外へもう一度出るのは厳しい...
季語のない句なのですが
句会に出したら選が入って、力づけられた気持ちになりました。
そうして厳しい夏が過ぎて、晩秋になって
When one door is closed, many more is open. (Bob Marley/1945-1981)
ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ
という言葉に出逢いました。
バルサー材をカットして、筆にして
カリグラフィーを書こうという、平野壮弦先生の書芸塾にて。
バルサー材は乾いた音を立てて、軽くて
カッターで削ると筆先となって、木材なのにフワフワで
小国和紙の上を滑りました。
とりとめのないフワフワの書になってしまっていたら
星野えり先生がカッチリとしたカリグラフィーで
I'll open those doors for future.
私は、将来のためにそれらのドアを開きましょう
と入れてくださり、
バランスがとれました。
仮名句会5月
SOGEN書芸塾ARC(平野壮弦先生)10月
星野えり先生特別講義:『カリグラフィーと書によるコラボ制作-2』JUGEMテーマ:花の記憶
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エチュードへ針をおとせり百合の夜2013.10.16 Wednesday
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エチュードへ針をおとせり百合の夜
えちゅーどへ
はりをおとせり
ゆりのよる
練習曲へ、針を落とすのはなぜ?
むせかえる百合のかおり
Drop the needle to etude
Night of lily
新黄金俳句会 松川洋酔句座 2013年7月
句会にて
『針をおとせり』だからレコードのことであろう。
そう言えば、蓄音機のラッパは百合の花にも似ている。
という評をいただき、
少ない言葉で情景に気分を盛り込むのは難しいのですが
読んでくださる方の想像力を信じていきたいと思いました。
写真は、時々ランチを食べに行くお店の入り口です。
いつも白い百合が飾ってあって、百合はいいなぁと思います★
俳誌「銀漢」2013年11月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載
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