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アベリアの花の重みにこぼれたり2017.09.20 Wednesday
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アベリアの花の重みにこぼれたり
あべりあの
はなのおもみに
こぼれたり
白く咲いた花がこぼれるように
恋したい
咲いた花が
花びらの重みでこぼれていくように
好き
と言いたい
いつものアスファルトの道を歩く
風が吹いて
右から
手のひらくらいの香りが
こちらへ
炎環2017年11月JUGEMテーマ:花の記憶
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青と思ひし朝顔の緋色に咲けり 我が身の内よ2017.09.18 Monday
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青と思ひし
朝顔の
緋色に咲けり
我が身の内よ
あをとおもひし
あさがほの
ひいろにさけり
わがみのうちよ
育てていた朝顔が
咲いたら
ピンク色だった
緑色の小さな蕾が割れて
ピンクのスカートが
ヒラヒラはみ出した
朝顔といえば
青い花が咲く
と思い込んでいた
そうか、
たくさん並べられていた
黒くて小さなプラスチックの鉢の中から、
一つ
双葉から少し蔓が伸び始めた苗を
手に取った時から、
初めから
ピンクの花を育てていた、ということだったのか
私は、青というより
ちょっと浮かれたピンクだしなぁ
毎日の水やりが
今、ここで、この色に繋がるとは
蔓は支柱に絡まって
血管のよう
よく見たら
蔓は緋色に染まっていて、
注意深くしていたら、
もっと早く気づけたのかもしれない
炎環2017年12月◆ 青と思ひし朝顔の緋色JUGEMテーマ:花の記憶
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地下鉄の冷蔵庫めく我は魚2017.09.12 Tuesday
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地下鉄の冷蔵庫めく我は魚
ちかてつの
れいざうこめく
われはうを電車の車窓に
雨が点線を描いて、
小さなレンズが現れる
夏に開ききった
葉の濃い緑色が、
雨粒に染まる
グレーのコンクリートと
交差する
雨で湿気が重いけれど
車内は冷房が効き過ぎていて、
冷蔵庫の中で
腐敗しないよう
時を遅らせられている
魚や野菜のような気分だなぁと思っていたら、
電車は地下に潜ってしまって
何も見えなくなってしまった。
炎環2017年11月◆
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熱のある我月の射す水飲めり2017.09.07 Thursday
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熱のある我
月の射す水飲めり
グラスは
外の湿気に
たちまち濡れて、
指でぬぐうと
氷が揺れた
ねつのあるわれ
つきのさすみづのめり
グラス越しの水は
光を帯びて
指で触れることはできず、
唇から滑り堕ちた
炎環2017年11月JUGEMテーマ:花の記憶
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世界一かわいい犬や蝉時雨2017.09.02 Saturday
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世界一かわいい犬や蝉時雨
愛しい君を乗せた
黒塗りの車は
いつもの坂道を登って
桜の木を左折して
見えなくなった
桜は
葉を茂らせて
夏の終わりの重さに
揺れた
炎環2017年11月◆
世界一かはゆき犬や蝉時雨 と添削
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